学校制度(専修学校・各種学校)
専修学校・各種学校とは学校教育法(第7条の2、第82条、83条)に定められた学校で、授業数・教員数や施設・設備などの一定の基準を満たしている場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されています。
授業内容は実習の多いのが特長で、未来のスペシャリストの育成を目指した各種検定の合格や資格の取得をはじめとする、職業に必要な知識・技能の修得のための実践的な教育を行っています。
専修学校・各種学校は。入学資格や授業時間数などの違いによって以下に分けられます。
修業年限1年以上、年間授業時間800時間以、常時40人以上の在学生を要します。
入学資格の違いにより、3つの課程があります。
専門学校(専門課程)-高等学校卒業及び3年制の高等専修学校卒業同程度以上の者が対象
専修学校全体の9割はこの課程で学ぶ人たちで、今や大学に次ぐ高等教育機関として重要な役割を担っています。
修業年数は2年が主流ですが、3〜4年制学科で学ぶ学生も多く、目標とするスキルや取得資格に応じてさまざまなコースがあることも特長です。
高等専門学校(高等課程)-中学卒業以上の者が対象
社会に出てすぐに役立つ職業能力を養成することを目的として、技能や実務面に重点を置いた教育を行っています。また高等学校卒業資格や大学に進む道があります。
高等学校卒業の資格が得られます。
技能連携制度によって平成元年より高等学校と同じ3年間で卒業資格が取得できるようになりました。
卒業後大学に進む道があります。
一定の要件を満たした高等専修学校の卒業生には大学受験資格が与えられ、大検を受けずにそのまま大学を受験することができます。
但し文部科学大臣の指定を受けた学校でなければなりません。
奈良県でもその指定を受けています。
高等学校等就学支援金が支給されます。
高等学校等就学支援金制度により、高等専修学校に通う生徒に対し、就学支援金が支給されます。私立高等専修学校の生徒については、家庭の状況により、支給額が最高2.5倍にまで増額されます。
一般課程−入学資格は特にありません(学校ごとに定めます)
修業年限1年以上(簡易なものは3ヶ月以上)年間授業時間680時間以上。
専修学校には多くの基準が設けられていますが、この基準が専修学校より幾分ゆるやかな学校のことをいいます。
修業年限や入学年齢は様々で、誰でも自由に学ぶことができます。
「ライセンス時代」といわれる現代。「良い学校を出た人間より真に役立つスペシャリスト」が求められる時代に変わりつつあります。
専修学校・各種学校では国家試験や検定に添ったカリキュラムを中心として授業を行っていますので、そのまま仕事につける技術や知識を身につけることが出来ます。
ただ資格といっても卒業と同時に受験資格が得られるもの、卒業後一定の実務経験で、取得できるものなど資格・検定には多くの種類があります。
文部科学省認定
専門士・高度専門士の称号付与
専門士の称号付与
修業年限2年以上で、一定の要件を満たす専門学校(専修学校専門課程)卒業者には「専門士」の称号が付与されます。
高度専門士の称号付与
修業年限4年以上で、一定の要件を満たす専門学校(専修学校専門課程)卒業者には「高度専門士」の称号が付与されます。
更なる学習を目指す皆さんへ
大学への編入学と大学院入学資格
専門学校卒業者(専門士の称号を受けた人または受ける見込みのある人)が大学で学問的に研究を深めたい場合は、編入学の道が開かれています。
編入試験に合格することにより大学の2年次、もしくは3年次への編入学が認められています。
また2006年春より「高度専門士」の称号と併せて大学院の入学が認められるようになりました。
大学への編入学
修業年限2年以上で、修了に必要な総授業時間数1,700時間以上の専門学校(専修学校専門課程)卒業者には大学へ編入学する道も開かれています。
大学院入学資格
修業年限4年以上で、一定以上の要件を満たす専門学校(専修学校専門課程)卒業者には大学院に入学することができる資格が付与されています。
いずれも試験等により成績評価を行い、それに基づいて課程修了の認定を行っていることが要件となります。
編入学できる年次や認定されている単位数など編入学に関することは各大学で定めています。事前に希望する大学の入試課に問い合わせ、編入学に必要な手続きや書類などについて調べておくことが必要です。
職業実践専門課程
「職業実践専門課程」とは、企業等との密接な連携により、最新の実務の知識等を身につけられるよう教育課程を編成し、より実践的な職業教育の質の確保に組織的に取り組む専門課程を文部科学大臣が認定するものであり、平成26年4月から開始しました。

Copyright (C) 2004 3SWeb. All Right Reserved